IEのインターネットオプション設定をレジストリからエクスポートする方法


IEでお客様に検証してもらったり、サービスで使ってもらったりしているとIEの設定ができないという問い合わせをよく受ける。
設定項目のチェックは人力なので、設定値を細かく確認するならレジストリの設定値で確認するのが一番確実。

IEのインターネットオプションのレジストリエクスポート方法を紹介する。

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目次

出力方法

reg export [レジストリ・キーのパス] [出力先ファイル名]

[レジストリ・キーのパス]
IEの設定の場合は下記
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Internet Settings

[出力先ファイル名]
デスクトップなど任意の場所でOK

出力後の設定確認

出力後のファイルをテキストで開くと、各項目の設定値が一覧になっている。

各項目の設定が、IEオプションのどの項目になるかは、マイクロソフトのサイトに書かれている。
上級ユーザー向けの Internet Explorer セキュリティ ゾーン関連のレジストリ エントリ

しかし、非常に見づらい。
何かいいサイトが無いか調べていると、下記サイトでまとめられていた。
ありがたや。
インターネットオプションの設定をエクスポートする方法等 – ゆず日記

レジストリの各設定値・項目の一覧

値 設定 ———————————————————————————-
1001 ActiveX コントロールとプラグイン: 署名された ActiveX コントロールのダウンロード
1004 ActiveX コントロールとプラグイン:未署名の ActiveX コントロールのダウンロード
1200 ActiveX コントロールとプラグイン:ActiveX コントロールとプラグインの実行
1201 ActiveX コントロールとプラグイン:スクリプトを実行しても安全だとマークされていない ActiveX コントロールの初期化とスクリプトの実行
1206 その他:Internet Explorer WebBrowser コントロールのスクリプトの実行
1207 予約済み番号 #
1208 ActiveX コントロールとプラグイン:前回使用されなかった ActiveX コントロールを警告なしで実行するのを許可する
1209 ActiveX コントロールとプラグイン:スクリプトレットの許可
120A ActiveX コントロールとプラグイン:ActiveX コントロールとプラグイン:サイトごと (ドメインベース) の ActiveX 制限のオーバーライド
120B ActiveX コントロールとプラグイン:サイトごと (ドメインベース) の ActiveX 制限のオーバーライド
1400 スクリプトの実行:アクティブ スクリプト
1402 スクリプトの実行:Java アプレットのスクリプト
1405 ActiveX コントロールとプラグイン:スクリプトを実行しても安全だとマークされている ActiveX コントロールのスクリプトの実行
1406 その他:ドメイン間でのデータ ソースのアクセス
1407 スクリプトの実行:スクリプトによる貼り付け処理の許可
1408 予約済み #
1601 その他:暗号化されていないフォーム データの送信
1604 ダウンロード:フォント ダウンロード
1605 Java の実行 #
1606 その他:UserData の常設 ^
1607 その他:異なるドメイン間のサブフレームの移動
1608 その他:ページの自動読み込み * ^
1609 その他:混在したコンテンツを表示する *
160A その他:サーバーにファイルをアップロードするときにローカル ディレクトリーのパスを含める
1800 その他:デスクトップ項目のインストール
1802 その他:ファイルのドラッグ/ドロップ、またはコピー/貼り付け
1803 ダウンロード:ファイルのダウンロード
1804 その他:IFRAME のプログラムとファイルの起動
1805 WebView のプログラムとファイルの起動 #
1806 その他:アプリケーションと安全でないファイルの起動
1807 予約済み ** #
1808 予約済み ** #
1809 その他:ポップアップ ブロックの使用 ** ^
180A 予約済み #
180B 予約済み #
180C 予約済み #
180D 予約済み #
1A00 ユーザー認証:ログオン
1A02 コンピューターに保存されている永続的な Cookie の使用許可 #
1A03 セッションごとの Cookie の使用許可 (保存なし) #
1A04 その他:既存のクライアント証明書が 1 つ、または存在しない場合の証明書の選択 * ^
1A05 サード パーティの永続的 Cookie の使用許可 *
1A06 サード パーティのセッション Cookie の使用許可 *
1A10 プライバシーの設定 *
1C00 Java の権限 #
1E05 その他:ソフトウェア チャンネルのアクセス許可
1F00 予約済み ** #
2000 ActiveX コントロールとプラグイン:バイナリ ビヘイビアーとスクリプト ビヘイビアー
2001 .NET Framework 依存コンポーネント:Authenticode で署名したコンポーネントを実行する
2004 .NET Framework 依存コンポーネント:Authenticode で署名しないコンポーネントを実行する
2100 その他:拡張子ではなく、内容によってファイルを開く ** ^
2101 その他:より権限の少ない Web コンテンツ ゾーンの Web サイトにこのゾーンへの移動を許可 **
2102 その他:サイズや位置の制限なしにスクリプトでウィンドウを開くことを許可 ** ^
2103 スクリプトの実行:スクリプトでのステータス バーの更新を許可する ^
2104 その他:Web サイトがアドレス バーやステータス バーのないウィンドウを開くのを許可する ^
2105 スクリプトの実行:スクリプト化されたウィンドウを使って情報の入力を求めることを Web サイトに許可する ^
2200 ダウンロード:ファイルのダウンロード時に自動的にダイアログを表示 ** ^
2201 ActiveX コントロールとプラグイン:ActiveX コントロールに対して自動的にダイアログを表示 ** ^
2300 その他:Web ページが、制限されたプロトコルをアクティブ コンテンツに使用することを許可する **
2301 その他:フィッシング詐欺検出機能を使う ^
2400 .NET Framework:XAML ブラウザー アプリケーション
2401 .NET Framework:XPS ドキュメント
2402 .NET Framework:Loose XAML
2500 保護モードを有効にする [Vista のみの設定] #
2600 .NET Framework セットアップを有効にする ^

参考
インターネットオプションの設定をエクスポートする方法等 – ゆず日記

補足

レジストリエクスポートはコマンドを打つだけだけど、レジストリ操作でリスクが高い。
あらかじめ、windowsのバッチを作成して相手に叩かせたり、現地に赴いたりリモートで操作するなど何かしらのフォローが必須。あくまで最終手段として考えるのがよい。

なお推奨設定をエクスポートして用意し、相手にレジストリにインポートしてもらう方法もある。
しかし、トラブルの原因が何か分からなくなる点(他ユーザから問い合わせを受ける可能性)や、
解決しなくて元へ戻す場合は諸々の作業(レジストリ操作)が必要な点を考える必要がある。

レジストリ操作は、IEの設定がうまくできないような相手にやらせる作業じゃないかもしれない。

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